活動日誌

「まだ止められる2022年名古屋城天守閣木造化」シンポ報告集発行

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 名古屋城天守閣が5月7日から閉鎖され、2022年木造化まで閉鎖が続くことが報じられています。もう、現天守は解体、木造化一直線であるかのような報道です。

5月7日閉鎖しても事業は進みまない

 しかし、閉鎖によって何が決まるのか。その問題について、5月1日午後2時から記者会見を行いました。以下、その要旨です。

報告集希望者にお渡しします

 5月7日から名古屋城天守閣への入場閉鎖となります。市の説明理由は、天守閣地下一階の石垣調査のため、あるいは、天守閣の耐震性が弱く危険だからと報告しました。天守閣内部の陳列物の今後の陳列方法については、決めないまま、2022年12月天守閣木造化完成まで閉鎖を続けるというものです。市民や観光客に、これで現天守の解体、木造化が進むという機運醸成でしょうか。
 しかし、5月7日から、石垣調査を行う文化庁の許可はありません。許可の申請すら、市は行っていません。ただ入場を禁止することだけが決まっているのです。
また、重量のある車いすで展望階まで行けるようにしてほしい、という障がい者の方からの要望で、エレベーターを含めどう実現するか検討がされている最中です。検討途中ですが、現時点でも、いくらエレベーターを設置できたとしても、5層のうち4層までしか上ることができないことを名古屋市は明らかにしました。「史実に忠実な」木造化方針と市民の要望は、矛盾が深まるばかりです。
 これらの点だけでも、2022年木造化は名古屋市河村市長の計画だけであって、実現可能性については疑問の声が多くあります。そこで、日本共産党名古屋市議団は、昨年12月16日「まだ止められる2022年名古屋城天守閣木造化」シンポジウムを開催し、市民のみなさんの声を反映した事業となるよう、市民の声を交わす場を用意しました。そのシンポジウムの報告集が完成しましたので、今日報告の場を持ちました。ご希望の方には、党市議団控室でお渡しします。972-2071までお電話いただき、お渡しできる時間を確認したいと思っています。
 2022年木造化は、50年間で1000億円を超える大型開発です。入場料で賄うと河村市長は言いますが、今の192万人の入場者が2倍近い346万人を50年間続けるなどということをだれが信じることができるでしょうか。赤字となれば税金投入です。ただでさえ財政赤字でくらしの予算が削られているのに、お城建設でさらに暮らし予算を削る。いったい誰が承認するでしょうか。
 シンポで、大阪城元館長の渡辺武さんがお話しされている鉄骨鉄筋コンクリートの大阪城の例は私たちの提案の実例を示しています。市民合意のない「2022年天守閣木造化」は、いったん立ち止まり、私たちの提案も含め市民論議を進めることを求めます。

2022年木造化は、いったん立ち止まり、市民サービス削減許さず市民合意を得た事業へ転換させましょう。

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