活動日誌

名古屋城天守は、現天守を生かしてだれでも楽しめる施設へ

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 この間の名古屋市議会の議論を聞いていると以前記述した内容をますます確信する。

 名古屋城バリアフリー市民討論会で、障がい者差別発言が出ても、河村市長、松雄副市長、局長、障がい者担当課長級の職員がいても、だれも差別発言として発言を制止しなかった。障がい者差別と認識しない職員はいないはずなのに。

 なぜこんな事態が起きたのか。それは、河村市長の強引な天守木造化推進のために、文化庁に資料を提出することしか考えていないからでないか。3月24日の特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議で、バリアフリーの昇降機について、市は「今後、市民意見をお聞きした上で、どうしていくのかというところについては決めていくということです」。松雄副市長は、「基本計画の大要についてご了解をいただき、一応の取りまとめができましたこと、本当にありがたく、市を代表して厚くお礼申し上げます」とあいさつしている(議事録)。バリアフリー以外は、有識者の了解を得たというのが市の判断。残るは、バリアフリーを河村市長の思いの範囲で納めること。

 名古屋市は、6月3日市民討論会で市民の意見を聞き、6月5日バリアフリー有識者会議、6月12日全体整備検討会議で有識者の了解を取り、そして、6月15日市議会経済水道委員会を開催し、議会の了解もとる。市内部の確認のうえ、文化庁に木造復元の資料提出というスケジュールを組んでいたのではないか。その6月3日をとにかく終えたいというのが差別発言を制止しなかった理由ではないだろうか。私にはこのように見えてしょうがない。

 であるとすれば、だれもが利用できる天守閣ができないのであれば、木造復元は中止しかない。改めて、現天守の耐震化と内部の魅力ある改装、そして、最上階までエレベーターを設置して、だれもが楽しめる名古屋城天守閣こそ最善ではないか。

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