集団的自衛権を政府の憲法解釈で行使したい。教育委員会を首長の下に置きたい。戦後民主主義を知っているのか、と言いたくなりますが、冷静に考えてみました。
5月3日憲法記念日で宣伝
消費税増税で暮らしが大変な中、さらに、その暮らしの土台を崩し、平和をつぶそうという動きに、宣伝をしました。5月3日、午前11時から、中川区尾頭橋の清水屋前で。11時半から五女子商店街前で。「戦争する国づくり」に反対するチラシもみなさんと配布しました。
なぜ、侵略戦争の反省の上に、憲法9条生かした平和外交が進まないのか
69年前の戦争で、日本軍が行ったこと。アジア、多くが中国、朝鮮半島(今の韓国、朝鮮)の人たちを2000万人も殺した事実。私の父も2年間シベリア抑留されていますが、日本人も命を落とした人だけで310万人犠牲となっている事実。そのうち200万人以上が兵士、その半分以上が飢え死にです。もうこんな戦争は嫌だ、二度と政府の行為で戦争をやってはならないと国民、世界の声が日本国憲法、特に、憲法9条をつくったはずです。侵略戦争に反対し、憲法9条を掲げて世界で、アジアで、平和外交を進めるのが日本の役割ではないでしょうか。そう思っています。
なぜ、アメリカは、憲法9条を提案したのか
安倍首相や、自民党の人たちは、「今の憲法は、アメリカから押し付けられたものだ、だから、自主憲法が必要だ」といって、憲法9条を変えようとしています。今、憲法を変えろ、集団的自衛権を持て、というアメリカが、当時憲法9条を提案したのは事実です。
では、なぜ、提案したのか。私は、アメリカが日本をうまく占領するためには、日本国民の声、アジアの声、世界の声を聞かざるを得なかったからではないか、と考えています。やはり、憲法9条は国民や世界の声がつくったのではないでしょうか。
南京市と名古屋市との友好関係も過去の戦争を踏まえてこそ未来がある
69年前の侵略戦争の中身を知らせないように教育がされてきたのではないか。教育委員会制度まで改悪しようという動きです。これでは世界から日本が孤立してしまう心配を持っています。
名古屋市でも、河村市長が、「南京事件はなかった」と発言して、南京市との友好都市関係が壊されてしまいました。1937年、北京郊外盧溝橋からはじまった日中戦争で、12月13日、日本軍は、南京に侵入しました。日本軍は捕虜を持ちません。虐殺されたのが20万人か、30万人か被害者数について議論はあっても、虐殺そのものは否定できません。歴史の事実を踏まえた友好都市関係こそ市民が望んでいると思います。
歴史を学び、憲法、教育委員会を生かそう
安倍首相や河村市長の行動は、歴史の事実を踏まえた行動とは思えません。歴史を変えることはできません。が、歴史に学んで過ちを犯さず、平和をつくることは可能です。その思いで、国政や名古屋市政、身近な生活を改善していきたい、と改めて考えています。