本日3月23日、名古屋市議会で、名古屋城天守閣木造化を2022年12月完成、総事業費505億円、入場料でまかない、「税金投入はしない」という河村市長の発言のもと議案が可決されました。私は、日本共産党名古屋市議団を代表して反対討論を行いました。
2022年12月完成木造化に反対討論
日本共産党名古屋市議団を代表して、天守閣木造復元議案に対し反対討論を行います。
現天守閣は、72年前の戦争で焼失し、平和と戦後復興の象徴として再建。総事業費6億円のうち、寄付1億円の目標が2億円も集まる市民の思いがこもった施設です。その天守閣を解体し木造化を急ぐことは許されません。
以下、反対理由です。
第1に、基本設計等の可決によって、基本協定書に明記される505億円の事業費や2022年12月の完成期限などを認めることになるからです。
第2に、市民合意はないからです。
市は昨年5月2万人アンケートを行い、2020年7月までの市長提案は21%で、市民から否決されました。
さらに、共産党市議団の実施した市政アンケートで「まずは耐震補強を」が52%ありました。市民の機運醸成に努めなければならないことを当局も認めるほど市民合意はありません。
第3に、「税金投入はしない」という収支計画が破たんしているからです。事業費は入場料で賄うと言いますが、本市の入場者数の積算について、木造化後「10年以上の将来にわたる予測はほぼ不可能」。次第に減っていく、というのが市の委託した調査結果です。
市長は、「仮に収支がよくなくとも、必ず推進すべきもの」と赤字もあり得ることを示唆し、当局も「税金は投入しない」から「税金投入しないように努力する」に答弁を変えました。このような市民負担につながる収支計画は認められません。
以上で反対討論を終わります。
名古屋市長選挙で、市民の審判を受けるのが民主主義
残念ながら可決されました。しかし、いわき正光(まさてる)さんを市長に押し上げて、「木造化をあわてるな」という市民の声で、契約の見直しをさせましょう。