9月7日、日本共産党名古屋市議団主催の市政懇談会があり、報告しました。以下が、報告内容です。
名古屋城天守閣木造化の現段階と今後の展望 2017年9月7日 報告 江上博之
1 名古屋城天守閣2022年12月完成木造化の現段階 名古屋市の予定はどうか
- 竹中工務店と基本協定書を締結(2017年5月10日)したがって、消費税込みで504億円余
- 事業期間 2031年11月30日(石垣工事を天守閣竣工後9年間で行う)
- 天守閣竣工 2022年12月31日 事業費総額 46,710,000千円(税抜き)
- 石垣の調査申請を文化庁に行う(2017年8月29日)
- 外部天守台の調査
- 石垣詳細調査申請を予定している。穴倉部分の調査
- 天守閣現状変更申請予定 2018年10月
- 現天守閣解体予定 2019年9月から 予算を2018年9月議会上程、契約案件を11月議会に上程か?
- 木造天守閣建設着工予定 2020年6月 予算、契約案件が上程される。
- 並行して、建築基準法第3条第1項第4号の建築審査会の同意を得る。
2 問題点
(1)1の(2)において、天守閣と関係なく、石垣の調査、保存、修復の必要性につい
て検討する「特別史跡名古屋城跡全体整備検討会議石垣部会」で、調査体制の不備
が指摘されている。・・・学芸員の増員が求められている。(現在1.5人)
(2)名古屋市は、天守閣再建について、基礎は、ケーソンで負荷をかけ、石垣には負荷
をかけないから、石垣は天守閣建設に関係ない、としてきた。
ところが、天守閣木造化にあたり、地下1階の穴蔵部分で耐震性を高める施設設
置を予定しており、その施設が、石垣と触れる可能性があり、調査が必要となって
いる。調査次第で、石垣の保全改修の必要性が出てくる。改修となれば、10年?単
位の時間が必要となる。・・・穴倉調査(石垣詳細調査)に注目
(3)石垣調査次第で工程が大きく変わる。
3 基本協定変更の道があるのか。現天守閣存続と魅力ある名古屋城のあり方を探る。
- 石垣調査の結果次第で、天守閣現状変更申請が遅れる。
- 2019年4月市会議員選挙で、議会勢力を変える。日本共産党の前進を。
- 現天守閣解体の予算、契約時期が、2019年4月以降になれば、議会で否決が可能となる。竹中工務店への損害賠償は、ありうる。
- 並行して、現天守閣耐震化・老朽化補強、博物館機能(名古屋城へ行けば、名古屋の歴史、名古屋の未来、名古屋城の歴史、名古屋の名所がわかる情報発信施設としての名古屋城をめざす)の充実など、魅力ある名古屋城のあり方を提案する。名古屋市博物館が40年たっているが、今後の連携も視野に入れる。
- 市民の声を反映した施設づくりを求める。討論会、シンポジウム、アンケートなどをすすめる。 以上