名古屋城天守閣木造化は、市民のためというより、大型公共事業推進を感じています。この事業とともに、名古屋都市高速道路の拡張事業は、目的も、事業費も市民県民にしわ寄せをさらに増大する事業になっています。その問題点についてまとめてみました。
都市高速道路拡張計画の進捗と問題点として以下のことが考えました。
1 都市高速道路拡張計画の目的
黄金、新洲崎、丸太町(栄工区)を拡張して、リニア駅ができる名古屋駅や栄への都心アク
セスを改善する。
2 そもそもの名古屋都市高速道路の建設理念
〇 「通過交通を都心から排除しよう、都心部に関係のない交通を都心に入ることなく排
除しよう」
〇 都心域に車が流入しないようにし、排除するのが目的。
3 今計画は真逆の計画と事業費を含む問題点
〇 都心域に車を流入させる計画
黄金ランプ建設で、名古屋駅への所要時間を烏森からと比較して、たった4分短縮
する計画。このために、約40軒の高齢者を含む世帯の移転を強いる。環境悪化をもたらす。
4 現時点での問題点
- 黄金は公社直営で設計するが、新洲崎と丸太町は、構造が難易であり、技術提案交渉方式を採用した。その結果、事業費も増大することを私は、指摘してきた。
- 設計が、2022年8月31日完成予定が1年繰り延べた。
〇 そこで、名古屋市や公社に必要な確認事項 8月31日で設計は終了したのか。
- 工事費の増大が心配される。
ア 技術提案交渉方式からくる民間優位の価格になりかねないこと。
イ 技術的に難工事になること。
ウ 物価高騰や人件費の増大からくる総事業費が増大すること。
〇 総事業費は、約1200億円と言って事業着手したが、現時点で、いくらぐらいを見
込んでいるのか。設計が終了していなければ概算となろうが、2400億円を超えるの
ではないか。
- 事業目的が、総事業費の増大で目的にかかわる費用対効果が大きく変わってきるのではないか。
〇 費用対効果がどう変わるのか確認が必要。
- 事業計画の変更
〇 総事業費が、倍以上になる予想とともに、
〇 事業年度はいつになるのか。完成年度が2027年からいつになるのか。
5 結論
果たしてそこまでして実施する事業であろうか。リニア建設も、事業そのものの問題点とと
もに、物流の在り方がコロナ禍の下、大きく変わってきている。その点からリニアそのものを
見直す時期にきている。したがって、交通アクセスの在り方も見直しをしなければ、後世にと
んでもない借金を負わすことになる。今決断の時でないか。
私なりの検討をしてみました。ご質問やご意見をお待ちしています。