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名古屋城天守閣の石垣保全のための調査にかかる現状変更許可申請って何?

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 8月30日付中日新聞朝刊に、「石垣周辺の調査申請 名古屋城天守木造化へ第一歩」と出ていました。いよいよ木造化が始まったか、と思われた方も見えるでしょう。事実は、天守閣の石垣保全修復のための調査許可の申請であって、すぐ、木造化とはなりません。

石垣調査に学芸員が一人しかいない体制では話にならない

 天守閣木造化のために地下1階の穴倉で、石垣と天守が触れる部分があります。そこで、確かに、木造化のために石垣調査が必要です。しかし、そもそも石垣保全を進めるためにも文化庁の調査許可が必要です。その調査体制が有識者から問題とされました。名古屋市は、調査に専門家である学芸員が、7月の段階で1人しかいないことが問題となっていました。今回申請が許可される為には、学芸員が、現状よりもっと必要であり、先日の経済水道委員会で金沢城の9人を目標とする観光文化交流局長の発言もありました。その学芸員をどこから集め、調査するかがこれから問われてきます。

調査の結果次第で、修復作業が必要になります

 さらに、調査結果で石垣保全の方向が出ます。それ次第で、修復に非常な時間がかかる可能性が大きいといわれています。

木造化でなく現天守耐震・老朽化補強、学芸員の増員で博物館機能強化へ

 議会で議決されたとはいえ、専門的な審議はこれからです。事実を突き付け、市民の福祉・暮らしを守る名古屋市としての施策と共存できるよう方向へ転換させましょう。

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