市長コメント
市長コメント 8月29日、河村市長は、市長コメントを発表しました。1 2022年12月完成について「竣工期限を延ばす」 2 「石垣部会との関係を構築し、石垣部会の方針をまとめ、文化庁と調整」 3 その後、「解体の現状変更許可がいただけるものと思ってお」る。
石垣の保全修復最優先に変更の内容
コメントを聞き、1の期限を見直すことは、当然とはいえ、今までも無理とわかっていても見直さなかったことから見れば評価できます。2の石垣部会は、特別史跡である本物の石垣の保全修復が最優先の立場ですから、天守木造化の前に石垣の保全修復を行うことになります。
基本協定書の廃棄、白紙を
名古屋市と施工者である竹中工務店とは、基本協定書を結んでいます。そこでは、1 天守閣完成は、2022年12月31日 2 その後、9年間かけて石垣の修復となっています。
判断材料を提供し市民の声で判断
したがって、基本協定者の内容そのものが変わるわけですから、名古屋市と竹中工務店との話し合いだけですみません。基本協定者を廃棄し、白紙に戻し、今までの経過、方針を市民に知らせ、市民の声を聞いて、今後どうするか決めるべきです。
魅力ある名古屋城と市民サービス向上を両立
私は、現天守の耐震化・老朽化補強をし、名古屋城へ行けば名古屋の歴史、未来、名古屋の名所が一目でわかる情報発信施設となるよう、博物館機能を充実すること。そのための調査研究体制を充実すること。名古屋市博物館と連携すること。以上によって、魅力ある名古屋城の全体整備を行い、費用も、木造化の505億円でなく、その十分の一で進めることを提案しています。
その案も含め、市民の声を聞く。そのために、この間の情報をわかりやすく市民に知らせ、判断材料を提供したうえで、名古屋城天守木造化か、現天守の耐震化か、その内容をどうするのか、決めたらどうでしょうか。
現天守の開館のために応急的措置を
私は、現天守が閉館になっていますから、簡易ブレースという市が以前提案した方法で、耐震化を行い、開館する。その間に上の議論を進めたらと思っています。
買ってしまった木材の有効活用を
天守閣木造化の見通しもないのに名古屋市は、木材の契約(私たち日本共産党市議団は反対しました)を行い木材を買っています。名古屋城全体の整備として、焼失した東北隅櫓や、多聞櫓の再建の部材に利用できないか検討すべきと思います。再建された天守閣を解体する前に、再建すべき建物はあり、伝統技術の継承にも資するものです。
市民の力で魅力ある名古屋をつくりましょう
私は、魅力ある名古屋城と市民の暮らしに希望が持てる市政を建設することが大切と思っています。今回の発表を機に、魅力ある名古屋をつくっていきましょう。