活動日誌

誰でものぼれる名古屋城天守閣めざして

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 障がい者差別発言が出た市民討論会で、「熱いトークもあって、なかなか良かった」と差別発言を容認する閉会発言を述べた河村市長。7月3日、名古屋市長定例記者会見で、1時間近くにわたって記者からの質問に答えた映像を見た。

 「市役所の職員のミスは市長の責任」と述べ、自らの発言について反省がない。「何べんも謝っている」と差別発言を容認したことにあたかも謝罪したかのような会見。しかし、河村市長、松雄副市長、観光文化交流局長のだれ一人として、差別発言を止めなかったし、最後の、「熱いトークでなかなか良かった」発言も撤回していない。

 そのうえ、名古屋城天守閣木造復元について、記者から、再現した施設を「レプリカ」と言われ、気色ばんで文化庁に抗議するとまで発言。文化庁の「史跡等における歴史的建造物復元の在り方に関するワーキンググル-プ 天守等の復元の在り方について(取りまとめ)令和元年8月の文書に明確にある。

‐目次‐
1.はじめに -史跡等における歴史的建造物の再現の意義-
2.史跡等における歴史的建造物の「復元」の在り方
(「復元」についての基本的な考え方)
3.「復元」に合致しない、現存しない歴史的建造物の史跡等における再現について
(1)意義
(2)「復元」に合致しない、現存しない歴史的建造物の再現に関する指針の必
要性
(3)「復元」に合致しない、現存しない歴史的建造物の再現の在り方
(4)「復元」に合致しない、現存しない歴史的建造物の再現に必要な手順等
(5)適切な再現といえない再現について
4.再現された歴史的建造物について
(1)再現された歴史的建造物の価値について
 ○史跡等において再現された歴史的建造物は文化財保護法上直ちに文化財として
  扱われるわけではなく、史跡等の文化財に準じた、価値を伝えるための手段
  (プレゼンテーション)としての複製品(レプリカ)と捉えられる。
(2)再現された歴史的建造物の評価の在り方について

 事実を踏まえたやり取りを求めたい。名古屋市が新設する建物は、「だれでも利用できる」バリアフリーにするのが現代の再建として当たり前です。現天守の外観は、記録に基づくものであり、文化財にも値するものです。現天守の耐震化、最上階までのエレベーター設置が、現代の名古屋城の最善の策でないか。改めて意見を出し合いたい。

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