「名古屋城バリアフリーに関する市民討論会」における差別事案にかかる検証について(中間報告)を2024年2月14日、検証委員会が市長に提出しました。名古屋市ホームページ「新着情報」2月14日で閲覧することができます。
討論会会場で、車いすの方が、最上階までのエレベーターの設置を求めたことに対し、「わがまま」、「ずうずうしい」、「我慢せい」、障がい者を示す差別用語まで発言。一部の参加者が拍手をしました。
これに対し、中間報告は、「法令に反するものであり、明確な障がい者差別である」「差別を表現する自由というものは認められない」と断じています。
この場に、河村市長、副市長、局長、障がい者差別解消の担当職員など多数の市職員がいて、だれも、「差別発言」として止めなかったことが問題です。それどころか、河村市長は、閉会あいさつで、「熱いトークもありましてよかったですね」とまで発言している。市長は、「発言は、よく聞こえなかった」ということを言っているようです。しかし、会場の市職員のだれもが、最後まで、「差別発言として問題」ということを市長に伝えなかったということでしょうか。
中間報告が、「(木造復元の申請のため8月の)文化庁への提出スケジュールを優先するため」「討論会を無難に終えることばかりに気が向いていたのではないかと推察される」と、指摘しています。
河村市長の強引な木造化事業が、差別を助長したのでないか。
公共施設の名古屋城天守閣は、だれでも最上階まで上がることができるのが最低条件ではないでしょうか。